転職活動の際に初めて登場する職務経歴書

今まで見たこともありませんよね。

これまでの仕事について書くことは分かっていても、具体的にどのように書くべきか迷います。

特に、社会人経験が浅い第二新卒となると「職歴が短いし、実績もまだない…何もかけないよ!」と悩む方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、第二新卒の方のための職務経歴書の書き方のコツを詳しくご紹介します!

職歴が短いからこその書き方ポイントをおさえて、効果的にアピールしましょう。

職務経歴書は「スキルのプレゼン」です!

第二新卒として転職活動をする方のほとんどは、職務経歴書を初めて書くのではないでしょうか?

具体的な書き方の前に、履歴書との違い職務経歴書とは?の基本について確認しておきましょう。

履歴書
自己紹介シート。住所や連絡先・学歴や資格など基本情報をまとめたもの。
職務経歴書
スキルのプレゼン用シート。今までどんな仕事をして、どのくらいの実績を上げたか、どんなスキルが身に付いているかをアピールするためのもの。

履歴書は、ほぼ記入枠と書く内容が決まっています。

一方職務経歴書は、「自分のスキルをどうすれば相手に上手く伝わるのか」を考えて書き方を工夫する必要があります。

初めての場合はどう書けばよいのか、わかりませんよね。

これから紹介するポイントを意識して内容を考えていきましょう。

職務経歴書の基本は「自分本位に書かない」こと

職務経歴書は、記入枚数や内容が特に決まっていない分、注意をしないと自分本位になってしまうことがよくがあります。

そうならないためにも、職務経歴書を書く際には以下のポイントに気をつけましょう。

職務経歴書のポイント
・志望企業がどんな人材を求めているのか、を意識する
・アピールポイントを厳選する
・経験は数値を用いるなど、できるだけ具体的に記入する

志望企業の求める人材を考えずに、ただ闇雲に自分のいいところばかりを羅列してしまうと、本当に伝えるべきポイントがぼやけて伝わらない可能性があります。

アピールポイントは、多く書くよりも企業にあわせて厳選したほうが、採用担当者の心に響きやすいですよ。

そして、エピソードや実績はできるだけ具体的に書くことが重要です

「売り上げ目標達成」よりも「1000万円の目標に対して売り上げ120%を達成」など数字を入れましょう。

また、数値化できないものは問題解決のための具体的な方法を書くことで、アピールポイントの裏付けになります。

「職務経歴書は実績やスキルをアピールする書類」ということを前提に、読む人がいる事を忘れず、読みやすい文章やまとめ方を意識して作成しましょう。

でも、第二新卒だとまだ実績やスキルでアピールできる部分が少ないと感じている方は多いと思います。

でも大丈夫です!

第二新卒では、実績やスキル以外のアピールポイントがりますよ!

第二新卒は「ポテンシャル」をアピールしよう!

正直、採用する側から言えば、第二新卒に「即戦力」は求めていません。

スキルや経歴よりもポテンシャル(可能性・潜在能力)に注目しています。

採用する側が見ているのは主に以下の3つです。

  • 人柄
  • 仕事に対するやる気、情熱
  • 最低限のスキル、ビジネスマナー

 

学習意欲や前向きな姿勢といったやる気、基本のパソコンスキルや人との話し方といった最低限のスキル、会社の風土とマッチしているかなどの人柄が、第二新卒の採用では重要視されやすい傾向にあります。

上記のポイントを意識して職務経歴書をまとめることで、採用担当者に「これからに期待できる人だ」と思ってもらえる可能性が高くります。

そして、職務経歴書では特に、自分なりに工夫をして書いているか(プレゼン能力・創造性)や、筋の通ったことを分かりやすく伝えられるか(論理的思考)などから、未来の可能性を見ているのです。

ここからは、実際に職務経歴書のどういった部分に注意してまとめるべきかをチェックしていきましょう。

職務経歴書の書き方

「第二新卒と普通の中途採用とは、同じ書き方でいいの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?

基本的な書き方は、第二新卒でも、そうでなくても同じです。

コレと決まった項目がない職務経歴書ですが、実は一般的にはある程度書く項目は決まっています。

転職サイトにも雛形が掲載せれているので、参考にすると良いでしょう。

職務経歴書に書くべきこと
・経歴概要
・職務経歴
・勤務先情報(会社情報)
・職務経歴詳細
・資格・スキル・自己啓発
・自己PR
・転職理由
・志望動機
第二新卒の場合は、当然職務経歴や詳細の部分が短くなりがちなので、志望動機転職理由を書いてやる気をアピールすると効果的です。

それぞれの項目の書き方についてみてゆきましょう。

経歴概要

第二新卒の場合、職歴が多くないのでここはそれほど悩む必要はありません。

ただし、経歴が少ない分味気ない内容になりがちなので、採用担当者に「この先を読みたい!」と思わせることが大切です。

注目してほしい経験や仕事への取り組み方などを一言加えるなど、採用担当者が興味を持つよう工夫をしましょう。

職務経歴

職務経歴は、在職期間と在職していた企業名を羅列する部分です。

一般的な職務経歴書の場合は必要ですが、第二新卒で1社しか経験していない場合は、次で解説する勤務先情報に含めてしまっても構いません。

勤務先情報(会社情報)

勤務先情報の記入項目例

企業名・在籍期間・事業内容・従業員数・資本金など。

他にも、売上高や年商、本社所在地、設立年といった内容もわかれば記載しておくとより丁寧です。

職務経歴詳細

在職中の仕事内容を詳しく記入していく項目です。

第二新卒の場合は、経験した会社が少ないので、業務内容を入社から順を追って書いていくのがおすすめです。

決まった記入形式はありませんが、以下の内容を含ませてまとめると内容に具体性が出やすくなります。

  • 勤務期間(部署ごと)
  • 扱う商材(サービス・プロジェクトなど)
  • 取引相手(既存顧客・新規ユーザーなど)
  • 仕事のやり方(個人・チームなど)
  • 仕事の手法(手法・ノウハウなど)
  • 仕事の実績

これらを「担当業務」や「実績」といった項目に分けて箇条書きにすると、わかりやすいでしょう。

第二新卒で目立った実績がない場合は、仕事で工夫したこと、改善したことなどに焦点を当ててまとめるのがオススメです。

資格・免許

ここは箇条書きで構いません。取得年月資格・免許名を記載しましょう。

現在勉強中の資格・免許があれば、「○月取得予定」と記載します。

スキル・自己啓発

スキルの部分は、これまでの仕事で身に付いた役立つスキルを記入します。

WordやExcelといった仕事で使っていたスキルの場合は、「Word(契約書・お客様用配布資料作成など)」のように仕事でどうやって使っていたかを記載すると、採用担当者がレベルを判断しやすいのでオススメです。

ただ、第二新卒の場合はアピールできるスキルが少ないこともあるでしょう。

その場合は、仕事に役立ちそうなものであれば、勉強中のスキルを記載してもOKです。その際には、しっかりと勉強中であることを明記しましょう。

自己PR

自己PRは企業が求める人物像自分のやる気やスキルがマッチしているのを伝えることで、その企業で活躍できる人材だとアピールできます。

中途採用の場合はキャリアの棚卸しをメインにした自己分析を行いますが、第二新卒で働いていた期間が少ない場合は、新卒採用のときと同じように自分の長所や短所の部分を洗い出す自己分析をメインに行なっても構いません。

自己分析で分かった自分の強みを、企業や採用担当者が求める人物像に当てはめて、アピールすべき部分を選びましょう。

一般的に、時期PRでは実績や成果といったものをアピールすることがわかりやすいとされていますが、第二新卒の場合は以下の内容に沿ってまとめます。

  1. 自分の軸となる考え方や仕事に対するこだわり
  2. 考え方やこだわりに沿った具体的な行動
  3. その行動から得られた成果

また、第二新卒の場合は学生時代の経験もアピールに繋がることがあります。

クラブ活動やサークルで主将・部長をやっていた、というのも強力なアピールです。

大学の大きな部活やサークルは100人を超える部員がいますよね。その部員をまとめた経験は、社会人でもきっと役にたつとアピールできます。

また、学生時代のことをアピールする場合は、転職理由や志望動機に結びつけて活用してみましょう。

転職理由

これは書きたくないかもしれませんが、書かないわけにはゆきません。面接でも必ず聞かれます。

転職理由は、志望動機とセットで考えるのがオススメです。

第二新卒は入社から3年以内に辞めているので、人によっては勤務期間が短いと思う方もいるでしょう。

しかし、前向きな理由であれば第二新卒の場合それほど大きな痛手にはなりません。

短期間であることをネガティブに言わず、志望動機に結びつけながらポジティブに変換していくことが大切です。

志望動機

志望動機には、異業種に挑戦するパターンと、同じような業種に転職するパターンによってポイントが異なります。

異業種に挑戦する場合

異業種に挑戦する場合は、新しい仕事に対する希望もあるので、前向きに書きやすいでしょう。

まずは、以下の内容を整理して、入社後のイメージを膨らませましょう。

  1. 前の会社(今の会社)を選んだ理由
  2. そこで得たスキル・考え方・知識
  3. そこで得たものの活かし方
  4. 応募した理由(どうしてこの業界・会社・職種なのか)
  5. 入社したら活躍できる部分

「どうして会社を辞めてまで志望企業に転職したいと思ったのか」をポジティブな内容で伝えられれば大丈夫ですよ。

同じような業種に転職する場合

転職理由をポジティブに説明するのが難しいのが、同じ業種に転職する場合です。

もし、経営不振や入社したら求人内容と仕事が異なっていたなど、新入社員の立場では解決が難しい問題は、そのまま伝えてもかまいません。

また、働くうちに会社の方針と自分のやりたいこと(希望)がずれてきたなどの理由もあると思いますが、その場合は志望企業でその希望が叶えられるのかを確認しておくことが大切です。

マイナスなイメージが付きやすいだけでなく、面接で深掘りされるとポロッと愚痴を言ってしまう可能性が高いので、面接のことも考えて慎重に書いていきましょう。

面接官は意地悪な質問も平気でしてきますよ。

まとめ

第二新卒の職務経歴書は、一般的なものよりも自己PR色が少し強めのイメージで書いてみるとバランスよく仕上がります。

職務経歴書は「自分のスキルをアピールするための書類」なので、職務経歴と言う名前のイメージに縛られすぎないことが大切です。

自分ができることをアピールするためにはどういった書き方がベストなのかを考えながら、作成してみましょう。

転職サイトに登録して、キャリアアドバイザーに相談すると、色々とアドバイスがもらえますよ。

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